製本の種類と綴じ方
製本の種類には、上製本と並製本があります。
雑誌、書籍、プログラム、カタログ、資料など、複数のページから構成されるページ物は、何らかの製本をしなければなりません。製本の種類は、ページ数や用途によって分かれます。
ページ物は、見やすさや使いやすさによって、その品質は大きく左右されます。目的にあった製本種類・綴じ方を選び、ページ物の品質をさらに高めましょう。
(1)上製本
重厚な雰囲気で、長期保管に耐えられる製本の種類です。
「丸山上製本」・・・辞典など、ページ数の多いものに多く用いられる種類です。
「角山上製本」・・・写真集や記念誌などに多く用いられる種類です。開きがなだらかで優れた強度があります。
(2)並製本
上製本より工程が簡略化されているため、コストが抑えられる製本の種類です。
背の部分の綴じ方の違いで、3種類に分けられます。
「中とじ製本」・・・雑誌、カタログなどに用いられる種類です。表紙と中ページを開いた状態で、背の部分を針金で綴じます。
「無線とじ製本」・・・プログラム、報告書などに用いられる、手作り製本の種類です。背の部分を合成のりで綴じます。
「平とじ製本」・・・報告書、小冊子などに用いられる手作り製本の種類です。背の内側を表面から針金で綴じます。
用語
製本の用語は、印刷や出版の世界で使われている専門用語です。製本の用語は、一般の人が普段使わないような言葉がばかりです。
製本を手作りする場合、自費出版などをする場合には、用語の意味を正しく理解して進めることが大切です。
ここでは、手作り製本や自費出版などを進めるのに必要な、製本の専門用語をご紹介します。
「のど」
本の綴じ目の部分をさす用語です。つまり、本の真ん中の綴じてある部分のことをいいます。
「小口」
本の「背」と「のど」の部分を除いた3方の辺の部分をさす用語です。つまり、製本の時に「化粧断ち」される部分です。
「扉(とびら)」
本の章や内容を区別して分かりやすくするため、各ブロックの最初のページに、単独でタイトルや見出しを印刷した部分をさす用語です。のことです。巻頭の扉を「本扉」、本文の中に入る扉を「中扉」といいます。
「トンボ」
刷版作成時、印刷時、製本・仕上げ時など、見当合わせのための目印(マーク)をさす用語です。版面の外にあり、十字型で昆虫のトンボを連想させるため、こう呼ばれています。軽オフセット印刷で紙原稿を版下とする場合はトンボは不要で、仕上がりサイズの原稿を入稿すれば大丈夫です。
「判型(はんけい)」
本のサイズをさす用語です。つまり印刷物の大きさのことです。判型には、A判、B判、菊判、四六判、新書判などがあります。
「見返し(みかえし)」
表紙と裏表紙の裏側(表2と表3)に貼り付けるものをさす用語です。見返しは、本の中身を保護し、本の耐久力を保持します。
キットで簡単に1冊の本が作れます
手作り製本のキットに、「とじ郎」という名前のキットがあります。「とじ郎」は、1冊の本を手作りするためのすべての材料が入っている、大変便利な製本キットです。
このキットは、誰でも楽しく製本することができるのが特徴です。
キットに入っているパーツ・材料にも、両面テープ付きなど、色々な工夫がされています。専用の道具など使う必要もなく、ご家庭でどなたでも手作りで製本ができるキットです。
また、このキットは種類が豊富です。
例えば、 インクジェットプリンタでプリントしたものを組み立てることで製本ができる「インクジェットプリンタ専用紙入りタイプ」があります。
このタイプは、プリントしたものを折って、テープをはがしてはり合わせるだけで、手作りでみるみる本のかたちに仕上がってしまいます。
その他にも、お手持ちの写真プリントを組み立てて製本する「写真両用タイプ」や、製本した後でも中身の取り外しができる「プチロー」などがあります。
目的に合わせてサイズや製本のタイプが選べるので、オススメのキットです。
製本機でお手軽に
手作り製本は、製本機を使えば手作りでも手軽に行なう事ができます。製本機を2つご紹介します。
(1)無線綴製本機「K-BINDER 701SF」
無線綴製本機「K-BINDER 701SF」は、小ロットでも、必要な部数が手軽に手作りで製本できます。
操作も簡単で、1時間当たり190冊を製本することができます。製本形態は、本格的な無線綴製本なので、様々な用途に利用できます。
製本にかかるトータルコストを、大きく抑えることができる製本機です。特に企業内の業務効率化の一環として、活用をオススメします。
(2)「とじ太くん3000」
「とじ太くん3000」は、高機能のデスクトップ型の手作り製本機です。
「とじ太くん」は、卓上製本機の元祖で、全国でNo.1の納入実績のある製本機です。製本のクオリティとアフターフォローの確かさに定評があります。
B5(タテ・ヨコ)、B4(ヨコ)、A5(タテ)、A4(タテ・ヨコ)、A3(ヨコ)の製本ができます。特にA5サイズの製本カバーは、この「とじ太くん」だけが可能です。
特にオフィスユースで実力を発揮します。背幅は、オフィスで最も使用される11タイプが可能です。
最大で3cmの厚さまで対応できるので、コピー用紙なら300枚まで製本できます。その他にも、レポート、報告書、見積書、マニュアル、価格表などを、プロ並の仕上がりで手作り製本することができます。
もちろんパーソナルユースでもOKの、万能製本機です。
製本テープはよく使用されています
製本テープを使った製本は、書類や原稿などの背の部分をテープで留める製本方式です。契約書、テキスト、企画書、報告書、文集、マニュアルなどの手作り製本で、よく使用されます。
製本テープは、各種メーカー品が東急ハンズなどで市販されています。例えば、「ニチバン製本テープ BK-25」は、幅25mmx長さ10mで400円です。1回の製本テープの使用量を30cmとすると、1回当たり12円となります。
品質の悪い製本テープは、時間が経つと粘着剤がしみ出てきたり、粘着力が弱くなって剥がれてしまうことがあります。製本テープを長期保存する場合は、粗悪品を買わないように注意しましょう。
製本テープを使った手作り製本の方法は、以下の通りです。
(1)書類全体の綴じる部分(背中になる部分)を、表紙を含めて糊付けして、乾かしておく。
(2)製本テープを、書類の寸法より2cmくらい長めに切っておく。
(3)書類の製本テープを貼り付ける位置に、鉛筆などで薄く印を付けておく。
(4)製本テープの剥離紙をはがし、書類に付けておいた印に合わせて製本テープを貼る。
(5)書類全体ごと、裏表をひっくり返す。
(6)製本テープの折り曲げる部分と書類の背中の部分に、木工用ボンドを塗る。
(7)製本テープを折り曲げて、裏表紙に貼る。
(8)重みのある本を上に乗せた状態で乾かす。
(9)書類の上下にあふれ出た木工用ボンドは、それが乾いた後に、はみ出している製本テープと一緒にはさみなどで切り落とす。
方法は主に6種類
製本の方法で、手作りでできる主なものは、以下の6種類です。
(1)ホチキス製本
ホチキス製本は、ホチキス針で資料などを綴じて、本の形を作るという手作りの製本方法です。家庭やオフィスで最も一般的に行なわれてる製本の方法です。誰でも一度は経験があると思います。
(2)テープ製本
テープ製本は、書類を製本用のテープを使って固定して製本するという手作りの製本方法です。ホチキス製本をした資料などの綴じた部分に、さらに製本テープを貼ることにより、よりきれいに見せることができます。企画書、報告書、文集、マニュアルなどに向いています。
(3)くるみ製本
くるみ製本は、書類の背にホットメルトなどの強力な製本糊を付け、表紙でくるむという手作りの製本方法です。背表紙をつけることが可能なので、企画書、報告書、文集、論文などに向いています。
(4)リング製本
リング製本は、綴じる書類に複数の穴を開け、プラスチックのリングで固定するという手作りの製本方法です。表紙に透明フィルムを使用したり、再度製本しなおすことも可能です。企画書、報告書、カレンダーなどに向いています。
(5)シュア製本
シュア製本は、書類にいくつかの小さな穴を開け、プラスチックで固定するという手作りの製本方法です。表紙に透明フィルムをつけたり、再度製本しなおすことも可能です。企画書や報告書に向いています。
(6)中とじ製本
中とじ製本は、両面にコピー(プリント)した書類の真ん中の2ヶ所を、ホチキスなどで固定するという手作りの製本方法です。低価格で作成でき、文集、教材、マニュアルなどに向いています。
製本の方法は、綴じる書類の枚数、保存方法、利用の仕方、予算などで選択するとよいでしょう。
本を手作りで製本する方法
本を手作りで製本する方法で、もっとも確かな方法は、製本機を使うことです。
最近では、製本職人の技を取り入れた手作り用の製本機も販売されていて、誰でも購入できるようになりました。
こういった手作り本用の製本機は、高度で多様な機能が付いている事が多いようです。
本を少しだけ(数冊~十数冊)だけ作りたいという方にとって、製本を業者に頼むというのは、冊数が少ないぶんかなり割高になってしまい、経済的ではありません。
製本機を使えば、誰でも簡単に、少ない費用で、少ない冊数の本を手作りで製本できます。
手作り製本機には、例えば以下のようなものがあります。
●手作り製本革命機「製本屋さん・製本機」
この製本屋さん・製本機は、製本の現場の経験が活かされて開発された製本機です。海外でも使用されているもので、品質には定評があります。
小型で軽量なので、家庭でも手作り製本機として使いやすく、邪魔になりません。操作性も良いので、初心者でも安心して使えます。工夫して丁寧に作れば、プロ並みの上製本も可能です。
このような製本機が家庭やオフィスに1台あれば、イザという時にも便利です。
製本を手作りする方法 サイト説明
製本を手作りする方法をご紹介します。論文・契約書・ブログ記事・アルバムなどの製本は、自分でもできます。このサイトでは、製本を手作りするときの方法や折り方、製本キット、製本機、製本ファイル・カバー・テープなどの用品、テープ・リング・くるみなどの製本の種類、製本用語、などをご説明します。ご家庭やオフィスなどで製本をする際にお役立てください。
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