2008年05月の記事一覧:製本を手作りする方法|キット・製本機・テープ

論文はハードカバータイプ

論文の製本は、ハードカバータイプで製本される事が多いようです。

卒業論文、博士論文、学位論文、修士論文、研究論文など、各種論文の製本が、このハードカバータイプで製本されます。

論文の製本は、綴じる背側を「無線綴じ製本」で製本機で仕上げます。そして、論文の表紙の背と共にハードカバータイプの表紙で、手作りで「くるみ製本」します。

論文の製本は、たいていは凸版活字、布クロス、表紙と背表紙の文字は金箔(白箔)押し、で仕上げられます。

論文の製本は、ハードカバーの布クロスは黒が一般的ですが、色違いのクロスを採用する事もあります。

論文は、角背上製本で製本される事も多いようです。

角背上製本は、背の部分を平らにした製本のことです。提出用の学位論文や博士論文などを角背上製本で製本する事ができます。

卒業論文などをプリンターで出力したりコピーした紙などの印刷物を、そのまま製本することもできます。

卒業論文をハードカバータイプで製本する場合は、本文を無線綴で仕上げ、表紙は背は角(角背)、黒クロス貼り、金文字箔押で豪華に仕上げることができます。

ハードカバータイプの製本は、手作り、上製本でしっかりした仕様なので、耐久性に優れています。卒業論文などの製本に向いていると言えます。

袋とじ製本とは

袋とじ製本は、袋とじ印刷ともいいます。

袋とじ製本は、片面印刷の紙を、印刷面を外側にして2つに折って製本することです。

パソコン用プリンターやコピー機などで、片面しか印刷できない場合に、印刷した用紙を両面印刷風に製本するときに、この袋とじ製本がよく使われます。

袋とじ製本は、通常の両面印刷と比べて、以下のような特徴があります。


(1)各ページの紙を全て袋とじ(二つ折り)にしなければならないので、手間が掛かる。

(2)二つ折りにしたときの紙の内側(裏面)は白いままなので、袋とじ製本は通常の2倍の紙量が必要になる。

(3)紙質が薄くて裏写りしたり、インクが裏に滲んでしまっても問題がない。

(4)両面印刷できるプリンターやコピー機がない場合に、袋とじ製本であれば、手作りで簡易に両面印刷風の製本ができる。

(5)同人誌などを小ロットで自費出版する際など、コンビニエンスストアのコピー機とホチキスのみで手作り製本することができ、袋とじ製本は手軽で便利。


ちなみに、袋とじ(ふくろとじ、袋綴じ)は、雑誌などの販売時に外部から見えないように意図的に隠されたページのことを言います。

用品のご紹介

製本用品は各社から様々なタイプが販売されています。ここでは代表的な用品の一例をご紹介します。


(1)製本機用品

手作りで製本する方法で、もっとも確実なのは、製本機を使うことです。

○アスカ 製本用品
 パーソナル製本機 B3300X 販売価格(税込)¥6,980

○日本GBC 製本用品
 のり付け製本機 サーマバインド50T GTT0050
 販売価格(税込)¥7,700
 仕上がり映えがして、素早く手作り製本できるベーシックモデル。大量部数の製本に。

○日本GBC 製本用品
 のり付け製本機 サーマバインド500T GTT0500
 販売価格(税込)¥49,800
 最大製本厚40mmまで対応。背幅3mmなら一度に約8冊を手作り製本。厚みのある製本に。

○ニチバン 製本用品
 背貼り製本機 価格¥50,400


(2)製本カバー

製本ファイルは、ステープラーでとめて貼り付けるだけで、簡単に手作り製本ができあがる用品です。

○日本ジー・ビー・シー 製本用品
 サーマバインドサーマファイルE 10枚パック 価格¥945

○丸善 製本用品
 バインドカバー A4サイズ(タテ型) 価格¥945

○コクヨS&T 製本用品
 製本カバー A4サイズ10枚入 価格¥840


(3)製本テープ

製本テープは、書類や原稿などの背の部分をテープで留めて使う用品です。契約書、テキスト、企画書、報告書、文集などで手作りするときに使用されます。

○住友スリーエム 製本用品
 ブックテープ 価格¥1,050

○ニチバン 製本用品
 製本テープ 再生紙25m/m巾1巻入 価格¥420

○ニチバン 製本用品
 背貼り製本機用 契約書割印用テープ 価格¥1,313

○ニチバン 製本用品
 背貼り製本機用 製本テープ(ペーパークロス) 価格¥1,890


(4)製本リング

リング製本は、綴じる書類に複数の穴を開け、プラスチックのリングで固定して使う用品です。企画書、報告書、カレンダーなどで手作りするときに使用されます。

○カール事務器 製本用品
 コームリング 13mm口径10本入 販売価格(税込)¥473

製本ファイル

製本ファイルは、ステープラーでとめて貼り付けるだけで、誰にでも簡単に手作り製本ができあがります。

例えば「レポートメーカー」という製本ファイルは、とじ跡が見えないので、手作りでも高級感のある仕上がりの製本ができます。

製本された書類は180度開閉できるので、見開きもスムーズです。製本ファイルは、50枚程度の書類まで製本できます。

製本ファイルの使い方をご紹介します。

(1)書類を、製本ファイルの中央に揃えて差し込みます。

(2)製本ファイルの表紙の上から、書類をステープラーで綴じます(綴じる場所が記されています)。

(3)製本ファイルの表紙側の剥離紙をはがします。

(4)綴じ辺に近い折り罫で折り曲げ、綴じた部分に貼り付けます。

(5)表紙を折り返して押さえ、しっかりとくっつけると、手作り製本のできあがりです。


製本ファイルを使った製本に便利な、「ラッチキス」というステープラーがあります。

従来のステープラーに比べ、約50%の軽い力で綴じられます。ビジネスの現場など、製本ファイルを使って大量の手作り製本をしなければならないときなどに、便利です。

ワンタッチオープン方式なので、針を入れるのも簡単です。また、樹脂部と金属部が分別して廃棄でき、環境にも配慮されています。

紙の折り方

製本の際の紙の折り方には、2ツ折り、とじ折り、8P折り、16P折り、縁閉じ、などがあります。


(1)2つ折り

用紙の表(おもて)を谷折りして手作り製本するときの紙の折り方です。用紙同士はノリで貼ります。A3の用紙を2つ折りにすると、A4縦長サイズの製本になります。開くとA3横長サイズです。


(2)とじ折り

用紙を仕上がりサイズになるように折り、手作り製本する紙の折り方です。用紙同士は左端をノリで貼ります。A2の用紙をとじ折りすると、A4縦長サイズの製本になります。開くとA2横長サイズです。


(3)8P折り

均量4/6(110)ベースまでは、縦長の製本で16p折にする紙の折り方です。


(4)16P折り

均量4/6(135)ペースまでは、縦長の製本で8p折にする紙の折り方です。


(5)縁閉じ

用紙の左端を糊付けして手作り製本する方法(綴じ方)です。A4の用紙を製本すると、A4縦長サイズの製本になります。片面しか印刷していない用紙を使うと、左ページは用紙の裏なので白ページになります。


書籍などを手作りする場合、製本した時に紙目が天地に流れるように、紙の目をとじ目に対して並行に(縦の方向に)揃えることが大切です。

そうしない場合を逆目といい、シワなどが発生して見苦しい仕上がりになりやすいからです。